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とてもすきです、だからきらいです、お願いだからしんでください。


※DRRR!!
※臨也→静雄×女の子です



ねむけまなこをこすりながら起き上がると木陰の向こうに人の声が聞こえた。寝起きの頭にざわざわとうるさい。だれだよ、と毒づきながらそちらを見やると、見慣れた金の頭と広い背中が見えた。そしてその向こうにちいさな女の子。見たことのない彼女の口が数度動いて、彼の頭がすうと下がった。何をしているのかを理解した俺はその場を走って去った。なぜか心臓がばくばく言っていた。どうしてこんなに息がくるしいのかわからなかった。目頭がじんと痛む。いつだって教えてもないのに俺のいる場所をまっさきに見つけて駆けてくる彼は今日に限って追いかけて来なかった。俺の視界がかってに歪んで、走っていたはずの足が止まった。息ができないから胸が痛い。どこか奥の方がきゅうとしまる。はあ、と息を吐いたら予想外にせつない音が聞こえて、涙がこぼれた。痛い、痛い、しにたい。しんで、とつぶやいて俺は涙をがまんするのを諦めた。シズちゃんがしぬ前に彼女に酷く振られてしまうといい、と思った。




なぜ傷ついたのかもわからずによけいにシズちゃんのことをきらいになるイザヤとか、いいよね!という話でいもうとと盛り上がったので書いてみた。あとで読み返すとシズちゃんが幼女に手を出しているようなふうに読めなくもないですがけっしてシズちゃんがロリコンとか相手が茜ちゃんとかそんなことはないです!

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そして永久の別れ



※DRRR!!
※静雄と臨也
※死にネタ注意!




あの男が死んだ。
俺の人生の中で唯一だと今ここで言い切れるほど、嫌いで嫌いで嫌いだった奴が死んだ。いつか殺してやると胸に誓い、いつも死ねと呪いつづけたあの男が死んだ。俺以外の手であっけなく。

あいつの終わりは本当にあっけないものだったらしい。あのむかつくスキップでいつものようにルンルンと携帯を見ながら歩いていたところを交差点を曲がってきたトラックにはねられてバン。終了。
俺は結局あいつの最後の表情を見ることは出来なかった。今はただ、静かに棺に横たわる奴の、眠るような青白い顔を眺めている。

あいつの秘書をしていたらしい黒い服の女にさあとすすめられてその白い頬にふれた。そこに温度はなくただただひんやりとした冷たい感触だけが俺の手に伝わってきた。そういえばこいつは冷たい男だったなと思い出す。いつだってひやりとして、浮かべる笑みも温かみなどまるでなくて、俺はそれがとても気に喰わなかった。けれど一度だけ、奴に初めてふれたあのときだけは、奴はたしかに熱を持っていた。あのぬくもりを俺は忘れない。それはたしかに俺にふれて、そして肩を震わせてこう言ったのだ、「シズちゃん」と。

俺のまぶたに留まった涙が熱を持つ。じわりと視界が歪んでゆく。「シズちゃんっつーな」何度も何度も繰り返した言葉。何度も何度も交わした拳。幾度繰り返しても足りなくて、どうしても足りなくて、けれどもうどうやったって埋めることは出来ない。「足りねーよ、」足りねえよ、イザヤ。思わずつぶやいた言葉は届くことはない。とうとうたえきれなくなって俺のまぶたがひとつぶ涙を落とす。白い頬へとまっすぐに落ちたそれは、そのままイザヤの頬を伝って、まるで泣いているかのようにつうと流れていった。俺はそれを見届けて、ゆっくりと踵を返し、その場を後にした。




死んだひとの温度って、いちどふれたらわすれられない。

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人、ラブ!!!


※DRRR!!
※静雄と臨也




「俺はね、シズちゃん」くちびるにうすく血をにじませて、肩で息をしながら、それでもわらって目の前の奴はこう言った。「この世のなにより、いちばん、人間を愛しているんだよ」その響きがまるで泣いているように聞こえたのは、はたして、どうしてだったんだろう。



朝、いつものようにトムさんからの電話で起きて、いつものようにねぼけまなこでシャツを探して、布団の中でくしゃくしゃとパジャマを脱ぎながら今日の仕事について考える。取立て屋という今の仕事は自分の生き方にしっくりとくる。ように思う。ただ暴力で脅して金を取ればいい。ラクな仕事だ。大体の場合、こちらに損害はない。身体的にはもちろん、精神的にも。歯を磨き泡だらけの唾を洗面に吐きながら俺はコキリと首を鳴らした。


その仕事は想像したとおりスムーズに運び、ものの数分の間に終わった。俺のまわりには何人もの人間が倒れているがたぶん死んではいないだろう。最後のひとりをフン掴まえてブンと投げ飛ばしたところでトムさんから「ご苦労様」と声をかけられた。パンっと手を払ってその場を去る。先ほど殴った男の恐怖に慄いた顔を思い出す。殺さないで下さい、という叫び声を思い出す。ふるふると頭を振る。やめろ。やめろやめろやめろ。怖いと俺を見る目が俺の心を刺す。やめろ。やめてくれ。怖いのは、ほんとうにそれが怖いのは、

「お疲れーシーズちゃん」
聞き慣れた、耳に障る声が脳味噌の端っこをかすった。「てめぇッ」と言い様振り向くと、パンパンと拍手をしながら全身黒い衣装に身を包んだ男がこちらへ向かって歩いてきた。「まーた今日もずいぶん派手にやったねぇ」「うるせえ。てめえには関係ねえだろ」「関係ないよ、もちろん関係ない。シズちゃんがどこで何をしようが、どこでおっ死のうが俺には全然まったく関係ない。だけどたまたまここを通りかかったら俺がこの世で唯一嫌いだと言い切れる人間であるシズちゃんの姿を見かけちゃったんだから仕方ないじゃない。あ、これ関わりが出来ちゃったってことだよ、わかるシズちゃん?」「うるせえだまれしね。とりあえず殺して欲しいんだろよしわかった殺してやる捩り殺してやる安心しろこっち来い」「やだなあそんなこと言われて近付いていくバカがどこにいるの?あ、俺の目の前か」「ぶっ殺す」近くにあったワゴン車をひっ掴んでぶん投げるとヤツはそれを予想していたかのようにさっと避け、それから転がったそのワゴンの上にひらりと舞い乗った。「あのね、シズちゃん、俺はね」そこでナイフを取り出してすうと天を指す。「俺は、人を愛しているんだよ」


人を愛している。それはことあるごとにヤツの吐く台詞だった。そのわりに人を愛しているような行動をとっているところを俺は見たことがないし(たとえば見知らぬおばあちゃんの荷物を持ってあげるとかひとりの彼女を大切に守るとかだ、)とてもその言葉は信じられたものではなかった。だが、そのとき、なぜか俺は奴の吐いたその言葉に泣いているような響きを感じた。愛している。俺を激しいデジャビュが襲う。これはなんだろう。これは。これは、はじめて会ったときの。

「あのね、シズちゃん」
まっさおな空をバックに黒い学生服をなびかせて、屋上のフェンスに不安定に立ったままイザヤは俺の目をまっすぐに見詰めてそれから鮮やかにわらった。「愛してるよ」たったひとこと、それだけを告げるために生まれてきたかのようにヤツの目はうつくしく澄んでいた。そのたった1回だけ、俺はヤツのことを殴れなかったのだ。まるで吸い込まれるようにして俺はただヤツに見入っていた。「あいしてる」泣いているようなその声に俺は体が動かなくなった。ぎこちなく触れたくちびるは、ほんとうは、いったい何を告げたかったんだろう。俺はその答えを聞けないまま、ただ人形になったかのようにその場に立ち尽くしていた。すっと一歩下がったヤツは「君には一生わからないだろうね」と言った。「だけど俺は、」そのときざあとつよく風が吹いた。そして、そのつづきの言葉を俺は、それきり聞けないままだ。



横たわったワゴンに乗ったままヤツは、その手にあるナイフをゆっくりと俺のほうに向けた。「・・・イザヤ」びゅうと風が吹く。あおく澄んだ空をバックにヤツが微笑む。「愛してるよ」きっと二度と聞けないその言葉に俺は思わずニヤリとわらう。「イザヤアアアアァァァァァアアアアアアア!!!」「ハハッ」俺が振り回した標識がイザヤの頬をかする。キン、とナイフとこすれる音がした。「人間を、愛している」そう言い続けるヤツはきっといつかそうして枯れてゆく。ただ人を愛しながら、愛されることを望みながら。そして、こうして日々暴力を行使し続ける俺も。なら。くちびるにうすく血をにじませて、肩で息をしながら、それでもわらってヤツは、「とりあえずさ、しんでよシズちゃん」と言った。「こっちのセリフだ。とりあえず今日殺してやるから覚悟しろ」最後だけは互いの手で。




R/A/D/W/I/M/P/Sの愛/しに萌え滾って。あれは静雄だ!と真夜中にメールを送ってきたさなぎは萌えの女神。そしてそれを勢いで小説にしちゃってるわたしは萌えの奴隷。シズイザ好きにもらっど好きにもほんとにほんとに申し訳な・・・!土下座!!フィーリングによるただの妄想なので大目に見てもらえれば・・・嬉しいです。ではでは!おやすみなさい!(^ω^)

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プロフィール

HN:
芦野汎音
性別:
女性
趣味:
絵描く 歌うたう 本読む ネットサ~フィン(^ω^)
自己紹介:
京都在住、おたく どうじんがわたしの生き甲斐!←
ぎんたま、ばさら、おおふりを愛しています。テニヌの王子様、デュラララ!!に夢中です。愛、溢れ出ちゃう!



※解離性障害(多重人格・不随意運動ほか)を患っています。そのため更新も一人ではなく数人でおこなうことがあるかもしれません。ご了解下さいませ。

※ここに置いてある小説もどきみたいなんは、特に表記のない場合ぜんぶテニヌの王子様二次です。

※CPに節操はありません!お気をつけ下さい!

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