銀色の彼方へ
※お/お/き/く/振/り/か/ぶ/っ/て
※阿部と榛名
拝啓、お元気ですか?
俺がアンタのすべてをあきらめてから早いものでもう3年が経ちました。
正直なところ、俺はあのころのことをひとつも後悔していないし、未だにアンタは最低の投手だと思っています。
投手として最低で、最低な投手で、とにかく最低で最低で最低だと思うし、実際最低です。
けれど俺にとってアンタはどこまでも投手です。投手でしかありませんでした。
アンタのそのすらりとした立ち姿、へたくそな歩き方、きたない食べ方、そしてその左手を、俺はいつだって見詰めていた。アンタとバッテリーを組んだ1年、そしてその先も。それはアンタが投手だったからだし、俺が捕手だったからでそれ以外の何者でもないけれど、とにかく俺はアンタをいつだって見ていた。
俺はいまも西浦で三橋といっしょにやっています。アンタと同じに自己中で、ワガママで、話の通じないヤツだけど、最高の投手です。俺はアイツを勝たせます。何度だって勝って勝って勝ちまくる。アンタがその左手で掴む以上の勝ちを俺たちは掴みます。アンタの左手がなくたって俺は勝てる。アイツがいれば。アンタがいなくたって俺は大丈夫です。アンタが思ってる以上に俺はアンタのことが嫌いだし、アンタなんか全然必要としません。それはもう全然。なので気にしないで下さい。それから見かけても声かけないで下さい。迷惑です。メールしないで下さい。返しませんから。アンタがどこへ行ったって俺には関係ないし、なんとも思いません。だから最後に言っておきます。
アンタと出会えてよかったなんて、口が裂けたって言わねえけど、アンタはあの1年のあいだの俺のすべてでした。俺はもうアンタをあきらめてしまったのでいまさらどうだっていいけれど、あの頃の俺はアンタの球を受けれること、それがすべてだった。アンタといっしょに試合で勝つこと、それだけがすべてだった。土色の球場の中でアンタだけは銀色だった。アンタの左腕は銀色だ。たったの一球すら俺のためには投げてくれなかったアンタのその左腕を俺は愛していた。だからアンタはその左腕を大事にして下さい。言わなくたってするんだろうけど、余計に。あと秋丸さん大事にしてあげて下さい。あのひとは俺じゃないからきっと大丈夫だろうけど、俺を大事にしなかった分までずっと。
アンタはきっと、俺のために投げなかったことを何年経っても何十年経っても後悔しない、そう思ったから俺はアンタをあきらめて、アンタはそんなこと気にも留めずにひとつだって気付かないまま自分のために投げ続けて、そうしてここまで来たわけだけれど、それでよかったと俺はいま思ってる。だって、アンタは投手で俺は捕手だ。頑張って下さい、アメリカに行っても投げ続けて下さい、そうしてアンタがアンタの左腕としてきたことは正しかったと証明すればいい。俺も見れるときはテレビで見ます。見れないときは見ないけど。
俺はここで頑張ります。
それでは、二度と会わないことを誓って。
阿部隆也
追伸
アンタ未だにトマト食べれねーらしいな。インタビュー見たぜ。トマトビタミンたっぷりなんだから食べろよ。そういうとこいつまで経ってもこどもだな。
こんな手紙送られてきたら普通にドン引きする。
阿部はそういうきもちわるさを持っているんじゃないかなと思いました。でもさすがにこんな手紙送りつけたりはしないかなとも思います。きっと出せないラブレター的ななにかですね!(それはそれできもちわるい)
榛名さんは高校卒業したらプロになってそのうちアメリカ行っちゃうと思います。秋丸は多分むこうからは呼ばれないでしょうけど榛名さんが連れて行く気がします。あそこのふたり、仲良しですよね~秋丸は榛名の何をしってるんでしょうね。非常に気になります。うふふ^^ 阿部は大学入ったら野球を止めちゃうイメージ。なんかくさった生活してそう。なんでだろう・・・でもダメダメな阿部は個人的にとても萌えるのでアリということにします←
最近普段のことをいもぶろに書きまくっているのでこっちに書くことがないです。あいかわらず跡部と宍戸に夢中だってことくらいです。あげてる小説はおおふりですが^^書こうと思うと考えてたのと全然違うものが出てくるんですよね。きっと神様的な何かががわたしのかわりに書いてくれてるんだね。CPの神様的ななにかがとりついてくれてるんだってことにする。そしたら駄作が出来たら簡単に責任転嫁出来るよね。だってわたしじゃない神様的な何かが書いてくれたんだもんっていう・・・わたししらない!みたいなね^^^^
S/H/O/O/W/Aさんの新刊と楠/本/ま/きさんのK/の/葬/列を読みたいです。楠/本/ま/きさんのほうは再読なんだけどもっかい読みたい・・・あのきれいな絵に触れたい。今日ヒマがあったらぶっくおふ寄ろうそうしよう・・・
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プロフィール
ぎんたま、ばさら、おおふりを愛しています。テニヌの王子様、デュラララ!!に夢中です。愛、溢れ出ちゃう!
※解離性障害(多重人格・不随意運動ほか)を患っています。そのため更新も一人ではなく数人でおこなうことがあるかもしれません。ご了解下さいませ。
※ここに置いてある小説もどきみたいなんは、特に表記のない場合ぜんぶテニヌの王子様二次です。
※CPに節操はありません!お気をつけ下さい!