(^O^)|⌒|_
※鳳と宍戸
※高校生設定
※宍戸がダメ人間
※未成年者が煙草を吸う描写があります!ほんとはダメなので真似しないで下さいね!絶対だよ!
あの日夕方の日の光に包まれて、踏み切りの向こう、おまえが言った「さよなら」にまだ縛られたままでいる。
ひとりきりの部屋の中、停滞した空気の中をゆるゆると煙草の煙がうねる。それだけがこの部屋で動いているものだった。煙草など吸わない、あの頃俺はそう言っていたけれど、ここにはもうあの頃の俺はいない。
2ヶ月。2ヶ月のあいだ、俺は部屋から出ていなかった。締め切った窓の外に見える太陽はガラス越しにもギラギラと眩しくて、余計に俺の外へ出ようという気を削ぐ。心身共に健康で、自他共に認める体育会系だった俺は、何ヶ月も部屋に篭りっ放しなんてそんなことが出来るはずないとずっと思っていたが、意外にもまったく外に出ない生活は俺にとってなんら苦痛にはならないようだった。買い物だってここから一歩も動かずすることが出来る。便利な時代だ。外に出ようが出まいが、生きることに支障はなかった。問題は体がなまってしまうことくらいだったが、それすら今の俺にとってはどうでもいい。
「終わりにしましょう」あいつがそう言ったのは、日差しの暖かい日も増えてきた、冬の終わりだった。俺たちがいわゆる「付き合う」という状態になったのは、たしか1年前の冬のことだった。最初はただ、よくわからない焦燥や、無意味に訪れる虚無感を忘れたくて、近くにいた奴に手を伸ばしてみただけだった。誰でもよかった、いうなれば。それが変わりだしたのはいつだったろう。触れることに違う意味がともないだしたのは、いつだっただろう。
「終わりにしましょう。俺たち、このままじゃダメになると思います」あの日、ふたりでいつものようにぶらぶらと歩いて帰る道の途中、踏み切りの手前であいつは急に立ち止まってこう言った。「・・・は?」すでに踏み切りを渡り始めていた俺は、突然かけられた言葉の意味が捉えきれず、振り返ってそう聞いた。「だから、終わりにしましょうって言ったんです」「・・・なんで」「だから、」ダメに、なってしまうからです。そう言ってあいつはうつむいた。うまく気持ちを言葉に出来ないときうつむくのはあいつのくせだった。普段俺はそういうときは、あいつがまた話し出すのをゆっくり待つことにしていた。けれど何故だか、そのときはダメだった。ずっと、あいつと付き合いだしてからずっと忘れていた焦燥が、俺の胸を占め出していた。
「・・・ダメって、なんだよ」俺は、たぶんとても不機嫌な調子で、そう言った。それにあいつは少しびくついたようにして、「それは・・・ダメというか、その・・・」「なんだよ」そして覚悟を決めたようにぐいと顔を上げてこう言った。「俺は、宍戸さんのことが好きでした。もう、ずっと前からです。でも、宍戸さんは俺のことなんか好きじゃない。それでもいいと思ってました。俺は、宍戸さんのそばにいれたら満足だから、それでいいって・・・でも」そうじゃなくなってしまった、と、またうつむきながらあいつは言った。
「宍戸さんが、俺を選んでくれたこと、すごく嬉しかった。中学の頃に、特訓の相手を頼まれたときより嬉しかったかもしれません。俺の気持ちがやっと伝わったんだって、すごく嬉しかった。けど、そしたら俺、なんかすごく不安になっちゃって。宍戸さんが俺を選んでくれたことと、俺のことを好きかどうかが、ほんとに関係してるのか、とか。宍戸さんが俺のことを好いてくれてるのかがすごく、気になるようになってしまって」
「わかってるんです」そうあいつは、まるで俺に口を挟ませまいというかのように継いだ。「宍戸さんがそういうものを俺に求めてるんじゃないってことも。俺たちはそういうんじゃないってことも。ちゃんとわかってるんです。でも、俺、このままだとどんどんわがままになってしまう。宍戸さんにもっとちゃんと愛されたいと思ってしまう。このままじゃいけないと思うんです。俺たち、」このままじゃダメだと思うんです。そこまで一気に言い切って、奴はまっすぐに俺の瞳を見た。「さよならしましょう。宍戸さん」
そして俺は、あいつの言葉に何ひとつ言い返すこともせず、家に帰ったのだ。家に帰って、そのまま家から一歩も出なくなった。何故こんなにも何もする気が起きなくなったのかは自分でもわからない。ただ、その日から俺は家に引き篭るようになった。外に出ず、学校にも行かず、すべてを放棄して、ただ家の中でひとり殻に篭る日々を過ごすようになった。なにもかもどうでもいい。急激な虚無が俺の胸を支配していた。
ひとりで部屋に篭り続けていると、ほとんどの感覚が麻痺してくる。そのかわり頭の中を占めるのはあの日「さよなら」を告げたあいつのことばかりだ。
本当は、あの日俺はきちんと言わなければならなかったのだ。「おまえのことが好きだ」と。たとえ言い訳に聞こえたとしても。俺は言わなければならなかった。おまえの言うようなことばかりでおまえとこうしているわけじゃないと。俺はおまえが好きだからいっしょにいるんだと。まだいっしょにいたいんだと。感覚の麻痺した頭の中で、あの日言えなかった言葉がぐるぐるとまわる。今からでもきっと遅くは無い、電話をかけろ、好きだと言うんだ。そう、俺の頭の隅から声が聞こえる。けれど今の俺には電話をかけることさえ出来ない。今の俺では太陽に負ける。おまえに会えない、こんなんじゃ。そうして今日も1日が終わる。
あれから2ヶ月経った今でも、俺はあの日、夕方の日の光に包まれて、踏み切りの向こう、「さよなら」を言ったおまえに縛られたままでいる。
とりししでこんな暗い話を書くなんて^^べつにわたしがこんな気分なわけではないです。太陽には負けそうですが^^^^頑張れわたし!^O^
今日はおにゃのこ祭りです。
今日、ひさしぶりにぎんたまどうじんサイトさまを見ていたら、そこにぶりーちの小説が置いてあって、れんじとかなめが妊娠するという話でびっくらこきました。以前見たときそんなにびっくりしなかったんだけどなあ。いや、妊娠するというのは構わん。しかしこれ・・・もはやれんじでもかなめでもないだろ。などといっちょまえに思ったわたしは、しかして女体化大好き派です^^にょさなはFカップ!笑>私信ななつちゃん!
あ、そういえばずっと氷/帝とか立/海のにょたは考えていたんですけど四/天/宝/寺のにょたはあんまし考えたことないなあ。ヒカルはきっとひんぬうですよね。謙也はBくらいかなあ。白石は・・・なんだろう。C?D?意外とちっさくてもかわいいな。でも普通にでかい気もする。ちとせはでかいな・・・ってなんだろうこの記事。何真剣に考えてるんだろう。痛い!そろそろ自重します。でもこれだけは譲れない。ししどは、ぜったい、B!^O^
君と平日午後水族館に行きたい
※あとべとおしたり
「暇やなあ」
「なら帰ればいいだろ」
日曜の午後。突然家にやってきて勝手に上がりこんだくせにそんなことを言う奴に、俺は即座にそう返した。こうして奴がここに居座るのは、ひさしぶりのことだった。学校のある日はもちろんのこと、休みの日であっても部活はいつでもきっちりと入っていたので。それが厭だと思ったことはなかったが、奴と何をするでもなく部屋にいると、もうすこし部活のない完璧な休み、というのがあってもいいんじゃないかと思う。俺は何もすることのない時間というのがとてつもなく嫌いだったはずなのだが、奴とだとなんとなくそれもいいかもしれないと思わされる。ずっとこうしていてもいいなんて、バカみたいなことも。なのに。
「そういう話やないやろ」
「けど暇なんだろ。あいにくうちにはおまえの暇を潰せるような雑誌もゲームもAVもねえ。ほかあたれ」
「ひどいなあ。べつにそんなんでここ来てるわけやないわ」
なら何だって言うんだ。心の中でひっそりとつぶやく。奴にはインサイトなど使えないから決して俺の心の中などわかりはしない。暇だと言うならもっと奴の欲求を満たせるような場所へ行けばいいのだ。俺はよくはしらないけれど、遊園地だとか映画館だとかゲームセンターだとか、色々あるだろ。奴はショッピングも好きだと聞いた。ような覚えがある。そうだ、服でも靴でも買いに行けばいいのだ。おまえなら付き合ってくれる女のひとりやふたり、確実にいるだろ。なんでわざわざ、来たって暇だとわかっているにも関わらず、ここに。
「なーんかなあ、デートとかおしゃれとかそんな気分やないねんなあ」
なんや、あとべとぼんやりしたいような気分やねん。俺の心を見透かしたように、奴はそう言う。俺は軽い動揺と共に言葉を吐く。
「なら暇だとか言ってんじゃねえよ」
そやな、と言って、奴は軽く笑う。
「あーなんか今度あとべと水族館とか行きたいなあ。ペンギンとか。見たくない?」
「なんでペンギンだよ。そんなもん彼女と行け」
「居いへんもん、彼女」
「つくれ」
「無理や」
「がんばれ。おまえなら出来る」
「適当やな。思ってへんやろ。やなくてやな。あとべと行きたいねんて。水族館。行かへん?」
「行かねえ」
「んな即答せんと」
ええやん、行こ?そう言って奴はこちらを覗き込むように見上げてくる。そうして奴に覗き込まれると、俺は何故か何も言えなくなる。言いたいことはたくさんあるはずなのに、何も言えなくなる。どうしたらいいかわからなくなって、俺はいつも奴から目をそらす。
「・・・気が向いたらな」
「うん」
そうして奴は、今度はやわらかく深い笑みを俺に向ける。俺はまた、居た堪れなくなって目をそむける。
言いたいことはたくさんあるのだ。なんで俺がおまえと一緒に水族館になど行かなければならないんだとか。そもそもなんでおまえはここにいるんだとか。いてもいいと思ってるのかとか。なんで俺がこんなにも。こんなにもどうしようもない気持ちにならなければいけないのかとか。
「あーでも、」
ふいに奴が発した言葉に、俺は思考から引き戻されるようにはっと顔をあげる。そんな俺に構わず、奴はぼんやりと目線を宙に漂わせながらこう言った。
「でも、またこんなふうにぼんやりするのも、わるないな」
そうして奴はこちらを向いてふわりと笑う。そんな奴を見ていたら何もかもどうでもよくなって、こいつがいいならそれでいいかなどと酷く惚けたことさえ思う。しかしそれを言うのはどうにもしゃくなので、「はんっ」と鼻でわらったあと、「俺はよくねえよ」と言っておいた。
それでも楽しげに笑っている奴を見て、俺は、どの水族館に行けば一番たくさんペンギンが見れるかなどと考え始めた。
あとべの乙女っぷりが異常。
最近ずっと不眠が続いています。若干落ち込んでしまう出来事があり、ストレスが溜まっているのだと思いますがなんにせよ眠れぬ夜は辛い。暇です。ということで小説を書く回数が増えています。小説って、今まで書いたことなかったのでしらなかったのですが、時間かかるし、さらにmoeを消化することも出来て、眠れぬ夜にはもってこいですね。これからさらに駄文を載せることが増えそう。うふふ。読む方にとってはもういいよ!というかんじでうんざりかもしれませんが、この文章の裏にはわたしの不眠とCPに対する熱き想いとそれらによって興奮し充血した瞳があるんだということを慮って許してやって下さい^^
ちなみに上の忍跡は宇/多/田/ヒ/カ/ルの日/曜/の/朝を聞きながら書きました^^冒涜?なんとでも言え!^q^
追記:次こそはししどを、って言ってたのにまた書けなかった・・・!くそ!!このままししどは永遠の目標で終わってしまうのか?!以下次号!(?)
それは陶酔に似た、
※仁王と柳生
「やはりここでしたか、仁王君」
校舎裏、まるで校内を隠すかのように植えられた木々にもたれて、彼はしずかに瞳をあげた。「おお、柳生か」「柳生か、じゃありませんよ仁王君。いい加減きちんと授業に出て下さい。あなたがいないと必ずわたしがあなたを探すはめになるのですからね」迷惑です、と言うと彼は、彼女のようじゃのう、とまるで関係のないことを言ってくすくすと笑った。
「授業なんか出んでええんじゃあ」そう言って彼はさも面倒臭そうに腕を頭の上で組み、ふああ、とあくびをする。「授業なんか出たって、必要なことなど何一つ教えて貰えりゃあせん」「そんなことはないでしょう」わたしは根拠も無く、学校というものを擁護してみせる。わたしの役割りはそこにあると、わたしが思っているからだ。ほんとうは、授業で教わることに、必要なものなど何も無いと、わたしだって思っている。彼は、そんなわたしにすいと瞳を向けると、「本当にそう思うか?」とわたしを見透かしたようなことを言う。わたしは彼の、そういうところが苦手だ。
「わしはの、」彼はわたしから目をそらし、どこかを彷徨うように目を泳がせながらつぶやくようにこう言った。「わしは、自分がさっぱりわからん。わしがどんな形をしておるのか、わしの肉はわしをどのように形作っていて、その中にわしの意識はどのようにうずまっているのか、何もわからん。自分自身のことすらこれほどまでにわからんのに、そのわしのまわりにあることなど、しってどうしようというんじゃ」それだけを一気に言い終えると、彼はふうっと息を吐いて、またこちらを見て微笑む。その笑みが酷く淋しそうに見えてわたしは焦る。彼の、他人になりきってしまえる彼の、自分をうしなってゆく淋しさに触れて、わたしは胸がぎゅうと締め付けられるような悲しみを覚える。胸が、胸が痛い。
「仁王君、」そしてわたしは彼の淋しさを埋めようと必死になる。この悲しさがどこからくるのかなどわからない。ただ、胸が痛い。「だから、わたしがいるんじゃないですか」そうだ、だからわたしがいるのだ。他人になりきるがゆえ、自分がわからない彼に、彼自身を教えるために。彼のための彼になるために。だからわたしがいるのだ。「仁王君、」「わたしは、自分はあなたの鏡だと、いつも思っていますよ」だから、そんなに淋しそうな表情をしないで。「仁王君、」
「やーぎゅ、」彼の手がふわりとこちらへ伸びてくる。くちびるが近付く。そして瞳が。やわらかな感触とともに、至近距離で瞬く瞳がわたしを射抜く。
「愛しとうよ」
それはまるで、わたしをすり抜けて向こう側の誰かに話しかけでもするような。「愛しとう」もう一度、今度はしっかりとわたしを見据えて、彼は言う。彼の言葉はしかしわたしではなく彼自身へと投げかけられた言葉だ。だからわたしもわたし自身ではなく彼自身となって、くちびるをひらく。「わたしもですよ、」「わたしも、あなたを愛しています」そこでようやく彼の瞳はやわらかさを取り戻す。もはや何も射抜きはしない瞳が、ふうとやわらいで、自分のための笑みを零す。そしてわたしは安心するのだ。
ああ、彼がいつも、わたしによって満たされますように。そのためになら、わたしはいつでも彼になる。彼とわたしがひとつになって、ようやく世界に平和が戻る。
「さあ、戻りますよ。これ以上ここにいたら、わたしまで教師の小言をいただきかねません」そう言って立ち上がり、いっしょに喰らってくれたらええじゃろー、と言って笑う彼に、いやですよ、とわたしも笑って言葉を返す。「戻りましょう」「・・・今夜は帰りたくないのう」「ばか言ってないで、ほら」まだぐずぐずと何かを言う彼を早く、と急かして渋々と立ち上がった彼に「授業にきちんと出たら、ごほうびをあげますよ」とちいさく囁く。「・・・ほんとか?」「授業に出たら、ですからね」とたん瞳を輝かせて、いそいそと校舎に向かい始める彼に、ちいさく笑みを零す。そう、これでいい。こうして少しずつ、わたしと彼の日々が、積み重ねられるといい。そうして、いつかは。
「やーぎゅ、はやくー」さっきとは打って変わって、たのしげなようすでわたしを呼ぶ彼に、はいはいと言いながら、いつかのわたしと彼を夢見て、そしてまた笑った。
柳生はむっつり。
前回上げたじろあと小説に感想下さった方ありがとうございました!!思った以上に感想などいただいてしまって、褒められると伸びる体質のわたしとしては、もはやこれは次書くしかないだろうと。調子に乗って書いてみました^^で、また晒してみるっていうね!^^うふふ!本当は大好きなあとししが書いてみたいんですが気付くとふだん全然考えていないようなCPを話にしてしまっています。何故・・・なんにせよ次こそはししどを!かならず!!
今日は朝からバイクに乗せてもらって嵐山へ行ってきます。嵐山行くのは初めてなのですっごくたのしみ!なのですが・・・バイク怖い^O^落ちるんじゃないかと今からがくぶるです。ぜったい大丈夫って言ってもらったからそれを信じるけれども・・・でもわたしは握力が弱いんです14なんです!・・・これ、大丈夫ですか?(誰に聞いてるんだ) うーん・・・頑張ります。あとたらいうどんというものを食べさせてもらえるらしいのでそれもたのしみ!初めてのことってなんでこんなにドキドキわくわくするんだろうな!wktk!行って来ます^▽^
高速道路を走る話
※じろーとあとべ
あの日、「高速道路を走りたい」と言ったのはおまえだった。
「高速道路?」聞き返した俺に「うん、」と答えたおまえは、自分で言い出したくせにどうでもよさそうな顔ではふ、とあくびをした。
「高速道路なんざ、合宿とかで何度も乗ったろ」
「違うよ、そうじゃなくてね、おれは高速道路を走りたいの。足で。」
「足で?」
「うん」
そうしておまえはまた瞼を閉じてあくびをするので、俺はその意味をひとり考えた。考えて考えて、それがおまえの望みならば、叶えてやらなければと思ったのだ。おまえがそれを俺に言ったのだというところに、意味があるように思えたので。
「おまえ、走りたいっつったろ」
俺の自家用車の窓からインターチェンジを覗いて、困ったように瞬く奴に、俺はそう言った。奴の目の前には、奴が望んだとおりの景色がひろがっているはずだった。「高速道路を走りたい」それが奴の望みだった。だから俺は、俺の手にあるかぎりの力を使って、今日この時間から、高速道路を使用禁止にしたのだ。奴が心置きなく高速道路を走れるように。奴のその足で、高速道路を踏みしめられるように。誰も通らぬこの道を、思いのまま走り回れるように。だがしかし、期待に反して奴は困ったような顔をした。俺と道路を見比べて、酷く困惑したように眉を下げる。「? どうしたよ」俺は奴に動揺を悟られぬように、けれども奴の心を見抜けるように、言葉を投げかける。奴はまだ、困惑の表情を崩さぬままだ。
「あのね、あとべ。」
ようやく口をひらいた奴はそう言った。「ちがうよ」「・・・ちがうってなにが」「おれはねあとべ、」奴がそこですうと息を吸うのがわかった。「こういうことがして欲しかったんじゃないんだよ」一瞬言葉の理解が遅れた。何を、言われたかわからなかった。だって、おまえは言ったろ。走りたいんだろ。違うのか?それがこういう意味でないならおまえはなにを。なにを言いたかったんだ。なにが違うってんだ。なにが。なにを。「・・・じゃあ、」「あのね、おれはね、こういうことがして欲しかったんじゃなくて、ただ言ってみただけなんだよ」「・・・なんで」「走ってみたかったから」「・・・じゃあ」「だから違うんだよ」そしておまえは困ったように目を伏せて笑う。「おれは走りたかったけどほんとうに走りたかったわけじゃなくて、ただ言ってみたかっただけなんだよ」俺はその意味をひとり考える。「・・・なら俺は、間違ったのか」
「・・・そうだね」
そうか、間違ったのか。まただ。俺はいつでもおまえの望むものを取り違える。おまえが欲しいものがわからない。おれはいつだっておまえにおまえの欲しいものをあげたいのに。いつだっておまえの欲しいものはわからない。間違えるんだ。
なのにおまえは瞳をあげて俺を見据えてうつくしく笑う。無邪気なこどものような透明な目で笑う。そして楽しそうな声色でこういうのだ。
「だけどおれはそうやっていつもまちがうあとべがだいすきだよ」
俺はまたもその意味をひとり考える。だけどひとりで考えてもいつも答えは出ない。それだけはわかっている。
困惑する俺に、おまえは楽しげに言う。「あとべはおれがだいすきだね。そんなあとべがおれはすき」急に腕をつよく掴まれて俺は動揺する。「行こう、あとべ、走ろう」高速道路、走ろう。そう言っておまえはドアをばん、とつよく開け放ち、俺の家の運転手にありがとうと叫んで俺の手をとって走り出す。目の前にひろがる無人の高速道路は、夕日の日差しをつよく受けて、まぶしいほどに明るかった。
生まれて初めて小説というものを書いてみたよ!記念に晒してみる!自分で自分に課す羞恥プレイ!皆様ご承知のとおりわたしはドMです^q^何故急にじろあとなのかとか何が言いたいんだとかそういうことは言わないお約束です。ただひとつ言えることは、これをわたしはギャグだと思って書いたということだけです。ここまでお読み下さった方ありがとうございました!ごめんなさい!またやってしまっても許してやってね^^それではそろそろ寝ます。おやすみなさい^^
プロフィール
ぎんたま、ばさら、おおふりを愛しています。テニヌの王子様、デュラララ!!に夢中です。愛、溢れ出ちゃう!
※解離性障害(多重人格・不随意運動ほか)を患っています。そのため更新も一人ではなく数人でおこなうことがあるかもしれません。ご了解下さいませ。
※ここに置いてある小説もどきみたいなんは、特に表記のない場合ぜんぶテニヌの王子様二次です。
※CPに節操はありません!お気をつけ下さい!